プラチナの歴史

プラチナの歴史


昔からたくさんの人々に愛され人気のあるプラチナは、今でもブライダルリングの素材として幅広く使用され、高い人気を誇っています。そんなプラチナですが、どのような歴史を辿ってきたのかをご紹介致します。ご興味のある方はぜひご覧下さい。


◆ 隕石の衝突による誕生 ◆
プラチナは大きな隕石が地球に衝突したことによって生まれたと言われており、それは約20億年も前のこととされています。

紀元前1200年の古代エジプトに住んでいた人たちは、現在のエジプト南部アスワンあたりに位置するヌピア王国からゴールドを輸入して、ジュエリーやアクセサリーを作っていたと言われています。

これらの装飾品には、プラチナが含まれていたことが発見されています。また紀元前700年ごろにエジプトの女性神官であったシュペヌペットの墓からは最古のプラチナ製品とも言われる「テーベの小箱」が見つかっています。

◆ 錬金術や王の貴金属 ◆
15世紀のスペインのコンキスタドール達はプラチナに価値を見出せずにいました。しかし、17世紀のヨーロッパでは鉛にプラチナを混合させるとゴールドに見えることから、錬金術師のなかでは重宝されるとともに、フランス国王ルイ16世が「プラチナは王にのみふさわしい貴金属である」と宣言しました。

それ以降、フランス国王の宝飾品やローマ法王の聖杯など、益々プラチナの注目が高まっていき、19世紀にはイギリス科学者によってプラチナ加工技術の発見やロシアのウラル地方でのプラチナ鉱山の発見によって、一気に人気が高まっていきました。

◆ 今のプラチナ ◆
世界中で愛されているプラチナは、ほとんどがロシアと南アフリカから輸入されています。プラチナは、ブライダルリングへ利用されるだけでなく、医療や化学、電化製品など様々なところで活用されています。金と同じようにプラチナの価値は今後も高まっていくことでしょう。